シャトー・カヴァリエは2000年、ピエール・カステルによって購入されました。このワイナリーは、高級ロゼワインのみを生産しています。ブドウ畑を改良し、醸造室に大投資を行った結果、いまでは大銘醸ロゼワインと肩を並べるまでになりました。ワイナリーは、エクス・アン・プロヴァンスとニースの中間、ヴァール県ヴィドバン村にあります。
Côtes de Provence
Château Cavalier GRAND CAVALIER
シャトー・カヴァリエ グラン・カヴァリエ
2024

2000年にカステル家が買収したシャトー・カヴァリエは、ブドウ畑とその粘土質のテロワールの魅力に惹かれ、バランスの取れたブドウを育んでいます。マッシフ・デ・モールとオー・ヴァール地方アルプスの麓に挟まれたこの広大なブドウ畑は、太陽の光をたっぷり浴びる理想的な場所にあります。その名前は、畑を流れる小川に由来し、アロマとミネラル感が特徴のロゼワインで知られています。
The tasting notes
このワインは、ピーチの光沢を持つ明るく非常に淡い色合いです。香りは、火薬、シチリア産レモン、フレッシュパイナップル、バジル、グレープフルーツ、スレート(石板)といった微妙なチオール系の香りを放ちます。味わいは甘美で、非常に長く続き、常に引き締まった張りがあります。
— FOOD/WINE PAIRINGS :
ローストしたアカザエビと柑橘バター、軽くローストした的鯛のフィレ、バターで軽く火を通したホタテ貝、鴨のタルタル(海藻とローストゴマ添え)、仔牛肉のパイ包み焼きなどによく合います。
— AGING POTENTIAL :
--
— SERVE :
10~12℃が理想的。
Technical details
栽培面積:132ヘクタール
栽培密度:5,500本/ヘクタール
土壌:砂、粘土質
品種:シラー 35%、グルナッシュ 30%、ロール 26%、カベルネ・ソーヴィニヨン 5%、サンソー 4%
テラヴィティス認証済み
THE VINEYARD

THE VINEYARD
ワイナリーの面積は、以前の50ヘクタールから130ヘクタールへと広がりました。もちろん、ここで生産するワインの上品でリッチなアロマを損なわないよう品種は厳選され、栽培密度も最適化されています。土壌は基本的に薄層の砂質土であり、排水の良さが特徴です。ワインの敵である炎暑からブドウを守るために、さまざまな手段が尽くされています。
THE VINIFICATION AND THE CELLAR

THE VINIFICATION AND THE CELLAR
醸造室そのものがきわめて断熱性の高い材料(気泡コンクリート)で建てられました。そのため、室温の変化は少なく、夏でも18℃を超えることがありません。ブドウの収穫は、日中の暑さからブドウを守り、わずかたりともアロマを逃さないように朝早くもしくは夜に行われます。すべての発酵タンクは温度管理が可能で、品種ごとに別々に醸造が行われます。これは、シャトーの醸造責任者がブレンドを決定するときに最大限の選択の余地を持てるようにするためです。
Behind the scenes

クレモン・ブランは、プロヴァンスのブドウ栽培を営む家系の5代目です。彼は海外での経験も豊富です。醸造家、そして技術者としてシャトー・カヴァリエのワインを支えています。

シャトー・カヴァリエは、2012年ヴィンテージ以降、醸造コンサルタントのオリヴィエ・ドーガの助言を得て造られています。彼は、2009年にガイド誌ゴー・エ・ミヨで「旬の人」に選ばれています。別の名を「ワインのクリエーター」とも呼ばれる氏はこれまで、著名なボルドーワインのコンサルタントとして評価されてきました。また、プロヴァンス地方のシャトーへの助言や、シャトー・グラン・ボワズを管理し、経験を積んできました。現在では、ボルドーワインのみならず、プロヴァンス地方のロゼワインのエキスパートとしても評価されています。