ブドウ畑を見下ろす台地の突端にそびえるシャトー・デュ・ブスケは、壮麗な鳩舎を配したその姿を誇らしげに見せています。カステルファミリーが1960年に取得したこの見事なワイナリーには栄光の歴史があります。たとえば、ここで生産されるワインは17世紀にすでに、3銘柄ある「ブルジュ」地区のブドウ畑で生産されるプルミエ・クリュの一つに数えられていました。

Côtes de Bourg

Château du Bousquet

シャトー・ドゥ・ブスケ

2022

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岬の頂上に植えられたシャトー・デュ・ブスケは、フェレ・ガイド誌によって「ブールジュのブドウ畑」の三大銘柄の一つに数えられました。この土地は、丘の斜面という素晴らしい地形的条件に恵まれており、伝統的なブドウ品種がテロワールを最大限に表現することを可能にしています。
その区画の一つに、シャトーのワインの個性をさらに際立たせるような、特別な品質のブドウ品種が植え替えられました。これは、フランスの消費者に昔から認められてきた、独自の個性を守り抜いてきた唯一無二のコート・ド・ブールです。

The tasting notes

ルビー色にカーマインレッドの光沢があります。香りは、黒い果実とバニラの力強い香りを放ち、トーストしたような香りが漂う、ドメーヌのワインらしい典型的なものです。味わいは濃厚で個性があり、完璧なバランスを保っています。タンニンはしっかりしており、余韻が長く続くことを予感させます。

— FOOD/WINE PAIRINGS :

豚肩ロースのロースト(キャラメルとニンニク風味)、牛リブロースのグリル、鶏肉とピーマンの中華麺、ナス詰め、ゴルゴンゾーラなどのチーズによく合います。

— AGING POTENTIAL :

すぐに楽しめますが、冷暗所に寝かせて5~10年の熟成もお勧めです。

— SERVE :

1時間前に開栓。14℃から17℃が理想的。

Technical details

栽培面積:75ヘクタール
栽培密度:6,600本~7,000本/ヘクタール
土壌:丘陵粘土石灰質
品種:メルロー 60%、カベルネ・ソーヴィニョン 25%、カベルネ・フラン 7.5%、マルベック 7.5%
熟成:12カ月(樽-10%、ステンレスタンク-90%)

THE VINEYARD

THE VINEYARD

ワイナリーの総面積は70ヘクタールで、そのうち65ヘクタールがブドウ畑です。ブドウの栽培密度は現在、1ヘクタールあたり6,600本~7,000本です。品種構成は多岐にわたり、メルロ 70%、カベルネ・ソーヴィニョン 20%、カベルネ・フラン 5%、マルベック 5%です。シャトー・デュ・ブスケのブドウ畑は美しい丘陵地帯に位置し、その土壌は真夏の炎暑においても地下水が冷涼さを保ってくれる、厚い粘土石灰質です。こうした地理的条件のもと、シャトー・デュ・ブスケではフレッシュで瑞々しい果実味のワインが造られています。

THE VINIFICATION AND THE CELLAR

THE VINIFICATION AND THE CELLAR

ブドウ畑の整備や高密度栽培化とともに、ワイン醸造施設とセラーの近代化にも大きな力が注がれました。いまではワイン醸造の全工程が温度管理のできるステンレス製タンクで行われ、全面的に改装された立派なセラーには 500個~600個のフレンチオーク樽が最善の条件下で管理されています。

Behind the scenes

A_Oliveira

醸造責任者: アントワーヌ・ド・オリヴェイラ

2010ヴィンテージよりアントワーヌ・ド・オリヴェイラが醸造を行っています。シャトー・デュ・ブスケではテロワールの持つ様々な多様性を表現したいと考えています。彼が目指すのは、「ほのかな樽、複雑さ、果実味がある、他のコート・ド・ブールワインにはないまろやかな味わいがするワイン」です。

J_Belle

ワインコンサルタント:ジュリアン・ベル

サンテミリオンの有名コンサルタント事務所、オエノチーム(Oenoteam)のメンバーです。シュヴァル・ブランなどの右岸にあるクリュ・クラッセを多く手掛けています。シャトー・デュ・ブスケとそのテロワールの可能性に魅了されました。いかに果実の良さを最大限引き出すか、繊細さを追求し、口当たりが素晴らしいワインを造りだすことを目指しています。2013ヴィンテージより手掛けています。

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