トリアック村北西部に位置するシャトー・ウールトゥは、敷地面積が44ヘクタールです。15世紀の貴族の館で、ワイナリーとして著名なシャトー・ウールトゥは、1868年に出版されたエドゥアール・フェレ著『ボルドーとボルドー産ワイン』第2版でクリュ・ブルジョワに格付けされていることから見ても、昔から一目置かれていたことがわかります。
Côtes de Bourg
Château Hourtou Ondulations
シャトー・ウルトゥ オンデュラシオン
2023

シャトー・ウルトゥのオンデュラシオンというキュヴェは、ボルドーワインを現代的かつエレガントに再解釈したもので、フルーティーで、豊かで、クリーミーな特徴を持っています 。アンフォラ(素焼きの壺)やジャール(瓶)で熟成させることで、果実の純粋さを際立たせつつ、美しいフレッシュさも保っています 。このキュヴェは、コート・ド・ブールのなだらかな丘からインスピレーションを受けており、シャトー・ウルトゥーのテロワールを完璧に表現しています 。なめらかな舌触りと複雑さも魅力です 。2023年のヴィンテージは、豊満でありながら洗練されたワインに仕上がっています 。
The tasting notes
深いガーネットの色合いが特徴です 。グラスに注ぐと、チェリー、カシス、スモモといったフレッシュな果実の澄んだ香りが立ち上がり、セージやミントを思わせるハーブのニュアンスがそれらをさらに引き立てています 。口に含むと、心地よいフレッシュさが広がり、熟したタンニンが感じられます 。その味わいは長く、バランスが取れており、非常に飲みやすい、美味しいワインに仕上がっています
— FOOD/WINE PAIRINGS :
シャルキュトリー(肉加工品)の盛り合わせとアペリティフとして。または、マグロのステーキ・ア・ラ・プランチャ(鉄板焼き)とピーマンのコンポート、鶏肉のバスク風、焼きナスなど とよく合います。
— AGING POTENTIAL :
すぐに楽しめますが、5年ほどの熟成もお勧めです。
— SERVE :
1時間前に開栓。14-17℃が理想的。
Technical details
栽培面積:10ヘクタール
栽培密度:5,000本/ヘクタール
土壌:粘土石灰質、礫混じりの砂質土
品種:メルロー 90%、カベルネ・フラン 8%、
マルベック 2%
熟成:8ヶ月(ステンレスタンク- 50%、テラコッタ製のタンク- 50%)
THE VINEYARD

THE VINEYARD
地続きの27ヘクタールほどの面積があるシャトー・ウールトゥのブドウ畑は、粘土石灰質の美しいテロワールに広がっています。小さな丘の頂上から広がるブドウ畑は日当たりがよく、小川の「マルグリット」という天然の排水システムができ上がっている谷底へと緩やかに下る斜面にあります。ワイナリーにはまさにうってつけのブドウ畑です。カステルファミリーによって買い取られ、シャトー・デュ・ブスケのミシェル・ソヴァネが醸造を手がけたこのワイナリーはいま、大きな飛躍を遂げています。エキスパートとしてこのワイナリーの強みをすぐにかぎ取ったソヴァネ氏は、樹齢40年と成熟の時を迎えているメルロ種65%、カベルネ・ソーヴィニョン種26%、カベルネ・フラン種5%、マルベック種4%の価値を最大限に引き出す努力を惜しみませんでした。
THE VINIFICATION AND THE CELLAR

THE VINIFICATION AND THE CELLAR
質の向上を目指す方針は、醸造施設にも適用されます。近代化された醸造施設には、区画ごとのブドウの量に見合った大きさのステンレス製タンクが装備されています。こうしたタンクには温度管理装置が備えられ、アルコール発酵やマロラクティック発酵などの重要な工程で効率のよい温度調整が図られています。シャトー・ウールトゥは、コート・ド・ブールを代表するワインの一つです。ここでのワイン生産は、テロワールらしさを重視して行われます。抽出とキュヴェゾンがブール地区ワインの特徴であるボディとコクを引き出すような方法で行われるのも、そのためです。
Behind the scenes

アントワヌ・ド・オリヴェラが2010年産ワインからシャトー・ウールトゥの醸造を任されています。彼は、前任者(ミシェル・ソヴァネ)の仕事を強調します。「ソヴァネさんが立て直してくれたおかげで、ブドウ畑はいま成熟期を迎えています」。アントワヌ・ド・オリヴェラにとって、シャトー・ウールトゥは、「華やかなコート・ド・ブールワインの中の真珠です。ワイナリーは小さくまとまっていて、テロワールは均質、それに醸造施設も身の丈に合ったものです」。「ここには、コート・ド・ブールの宝石と呼ぶにふさわしいワインを作るためのカードがそろっています。」