サン・カプレ・ド・ボルドー村を見下ろすシャトー・カンペは、美しいブドウ畑の中央に位置します。18世紀に建てられたこのシャトー自体が、魅力的な雰囲気を持っています。ここでワインの生産が始められてすでに数十年経ちますが、2003年にカステルファミリーの所有になりました。
Cadillac Côtes de Bordeaux
Château Campet
シャトー・カンペ
2021

2021年は忍耐と高い要求が求められたヴィンテージでした。冬の初めは、涼しい時期と温暖な時期が交互に訪れました。4月には歴史的な霜害が発生し、収穫量が大幅に減少。春は雨が多く、夏はなかなか気温が上がらず、全体的に涼しい気候でした。しかし、9月と10月の素晴らしい晩夏が、ブドウの香り高いフレッシュさと、酸とアルコールの完璧なバランスを保つ上で良い影響をもたらしました。
The tasting notes
このワインは、ルビーの光沢を放つ美しいカーマインレッド色をしています。香りは、コーヒーやカカオ、黒い果実など、豊かなロースト香が広がります。味わいは、口当たりがまろやかで、バランスが良く、赤い果実のアロマにフローラルな香りが加わっています。タンニンは力強くエレガントで、美しい余韻へと続いていきます。
— FOOD/WINE PAIRINGS :
上質なシャルキュトリー、エスニック料理、赤身の肉、フォアグラ添えの鴨のトゥルヌドー、ソースを使った料理、熟成チーズなどによく合います。
— AGING POTENTIAL :
すぐに楽しむこともできますが、3~5年の熟成もお勧めです。
— SERVE :
1時間前に開栓。17℃が理想的。
Technical details
栽培面積:11ヘクタール
栽培密度:6,600本/ヘクタール
土壌:礫混じりの粘土質
品種:メルロー 70%、 カベルネ・ソーヴィニョン 25%、カベルネ・フラン 5%
THE VINEYARD

THE VINEYARD
シャトー・カンペのブドウ畑は、地域の中でも秀逸なテロワールを誇ります。銘醸ワイン生産に最適なこの土壌は礫交じりの粘土質で、大半は斜面に面し、ピュアでエレガントなワインを産み出しています。ブドウ畑11ヘクタールの品種構成は、河口に面するこの地域の伝統的植樹に近い、メルロ種70%、カベルネ・ソーヴィニョン種25%、カベルネ・フラン種5% です。
THE VINIFICATION AND THE CELLAR

THE VINIFICATION AND THE CELLAR
ここでのワイン造りは、シャトー・カンペのイメージそのものです。60~70の樽が並ぶこぢんまりとした醸造施設が、上品でデリケートなワインを生み出すことを可能にしています。毎年3分の1のフレンチオーク樽が新樽に入れ替わります。一年を通して室温は15度に保たれています。醸造は伝統的手法に基づいて行われていますが、高温の発酵後浸漬方も取り入れ、より良い成果を挙げています。熟成期間は約12ヵ月です。3分の1は新樽熟成になります。
Behind the scenes

醸造管理責任者:ポール・パルランジュ
シャトー・カンペは私の祖父が1950年に購入しました。そして私はここで生まれました。祖父は薬剤師をしており、シャトーを購入した際は建物に住み、ブドウ畑は近所の農家に管理を依頼していました。私にとってシャトー・カンペは特別な存在でした。2006年に学校を卒業し、シャトーの管理をすることに決めました。先ずは醸造施設やセラーを改築し、シャトーで醸造を行うことを可能にしました・・・66年ぶりにここで醸造が行われたのです!私の理想のワインは、濃厚で、深く美しい色調、バランスの良い樽由来のロースト香がするワインです。「偉大なワインの仲間入り」を果たすため、日々努力を重ねています。