サン・カプレ・ド・ボルドー村を見下ろすシャトー・カンペは、美しいブドウ畑の中央に位置します。18世紀に建てられたこのシャトー自体が、魅力的な雰囲気を持っています。ここでワインの生産が始められてすでに数十年経ちますが、2003年にカステルファミリーの所有になりました。

Cadillac Côtes de Bordeaux

Château Campet

シャトー・カンペ

2018

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冬は寒く雨の日が多かったです。11月から7月にかけて長期間の雨が続き、何度か深刻な雹(ひょう)被害に見舞われました。場所によっては深刻な病虫被害の影響が懸念されました。特にべと病の発生が心配されました。その後、非常に暑く晴れた酷暑の夏が到来し、状況が根本的に逆転しました。収穫時期までこの好条件が続き、慌てることなく収穫をすることができました。日中は暑く夜は涼しい、といった気温のコントラストがアロマとフェノールの凝縮を促進させました。質・量共に非常に期待できるヴィンテージです。

The tasting notes

色合いはルビーのような美しい深紅色です。コーヒーやカカオを焙煎したようなアロマと、黒果実の香りがします。滑らかなアタックでバランスが取れた味わいです。赤果実のアロマに花のニュアンスを感じます。しっかりとした、そして上品なタンニンがあります。最後に心地よい余韻が残ります。
上質なソーセージやパテ、エキゾチックな料理, 赤身の肉、牛ヒレ肉とフォアグラ、ソースを使った料理、熟成したチーズ等と相性が良いです。

— FOOD/WINE PAIRINGS :

テリーヌ、子羊のロティ、鴨のベーコン包み焼、牛フィレ肉、ジビエ、 熟成したチーズとも良く合います。

— AGING POTENTIAL :

すぐに楽しむこともできますが、3~5年の熟成もお勧めです。

— SERVE :

1時間前に開栓。17℃が理想的。

Technical details

栽培面積:11ヘクタール
栽培密度:6,600本/ヘクタール
土壌:礫混じりの粘土質
品種:メルロー 70%、 カベルネ・ソーヴィニョン 25%、カベルネ・フラン 5%

THE VINEYARD

THE VINEYARD

シャトー・カンペのブドウ畑は、地域の中でも秀逸なテロワールを誇ります。銘醸ワイン生産に最適なこの土壌は礫交じりの粘土質で、大半は斜面に面し、ピュアでエレガントなワインを産み出しています。ブドウ畑11ヘクタールの品種構成は、河口に面するこの地域の伝統的植樹に近い、メルロ種70%、カベルネ・ソーヴィニョン種25%、カベルネ・フラン種5% です。

THE VINIFICATION AND THE CELLAR

THE VINIFICATION AND THE CELLAR

ここでのワイン造りは、シャトー・カンペのイメージそのものです。60~70の樽が並ぶこぢんまりとした醸造施設が、上品でデリケートなワインを生み出すことを可能にしています。毎年3分の1のフレンチオーク樽が新樽に入れ替わります。一年を通して室温は15度に保たれています。醸造は伝統的手法に基づいて行われていますが、高温の発酵後浸漬方も取り入れ、より良い成果を挙げています。熟成期間は約12ヵ月です。3分の1は新樽熟成になります。

Behind the scenes

醸造管理責任者:ポール・パルランジュ

シャトー・カンペは私の祖父が1950年に購入しました。そして私はここで生まれました。祖父は薬剤師をしており、シャトーを購入した際は建物に住み、ブドウ畑は近所の農家に管理を依頼していました。私にとってシャトー・カンペは特別な存在でした。2006年に学校を卒業し、シャトーの管理をすることに決めました。先ずは醸造施設やセラーを改築し、シャトーで醸造を行うことを可能にしました・・・66年ぶりにここで醸造が行われたのです!私の理想のワインは、濃厚で、深く美しい色調、バランスの良い樽由来のロースト香がするワインです。「偉大なワインの仲間入り」を果たすため、日々努力を重ねています。