シャトー・ラトゥール・カンブランは、カンブランヌ村にあります。1801年にシャトー・トレスネから独立しました。ガロンヌ川流域にあるシャトーからの眺めは素晴らしく、そしてブドウ栽培には最適な場所です。また、この恵まれた土地はグラン・ヴァンを生産するには特に適したところであるとすぐに認知されました。いくつかの証拠をたどると、この場所でのブドウ栽培は1722年前にもさかのぼると言われています。カステル・ファミリーは80年代前半にシャトーの所有者になりました。
Cadillac Côtes de Bordeaux
Chateau Latour Camblanes
シャトー・ラトゥール・カンブラン
2014
2013年の年間降水日数は過去30年の平均を上回り、179日でした(平均124日)。秋そして冬の始まりは特に寒く雨も降りました。4月上旬は冬の延長といった気候だったため寒く、降水量は35ミリでした。4月中旬になり雨の日が減り、発芽の時期を迎えることができました。しかし春らしい気候ではありませんでした。5月6月は湿度が高かったです。この時期の平均降水日数は19日ですが、この年は32日あり、1984年以降最も気温が低い年となりました。7月にようやく夏らしい天気になりました。暑く、乾燥していました。場所によっては非常に激しい暴風雨が発生することがありました。8月は夏らしい心地よい陽気でした。9月10月は穏やかで湿気がありました。そのため灰色かび病が発生しました。伝統的手法でブドウを収穫し、発酵後、ホットマセレーションを行いました。アルコール発酵温度は25℃~30℃です。アルコール発酵とマロラクティック発酵の間にミクロ・オキシジェナシオンを行いました。マロラクティック発酵はタンクで行いました。
The tasting notes
ジューシーな赤果実の心地よい香りがします。ほのかにスパイス香も感じます。口に含むとビロードのような滑らかな味わいです。特に、摘みたての赤果実のフレッシュでフルーティな味わいが特徴的です。カカオやカルダモンの風味がアクセントになっています。エレガントなタンニンを感じるバランスの良い味わいが続き、そしてフィニッシュは香り豊かな華やかな味わいです。
— FOOD/WINE PAIRINGS :
上質のハムやソーセージ、地鶏、サーロインステーキ、ソースを使った料理、エスニック料理、熟成チーズなど。
— AGING POTENTIAL :
すぐに楽しめますが、冷暗所に寝かせて4~7年の熟成もお勧めです。
— SERVE :
1時間前に開栓、17℃が理想的。
Technical details
栽培面積:44ヘクタール
栽培密度:6,000本/ヘクタール
土壌:粘土石灰質
品種:メルロー85%、カベルネ・ソーヴィニョン15%
Awards
médaille d'or
concours général agricole
de paris 2014
médaille d'or
concours des grands
vins de france
macon 2014
médaille d'argent
concours mondial
bruxelles 2014
médaille d'argent
concours de bordeaux
vins d'aquitaine 2014
THE VINEYARD
THE VINEYARD
カディヤック・コート・ド・ボルドーは優れた品質が評価されているワインです。その良質なテロワールの味わいを如実に表現しています。30ヘクタールのシャトー・ラトゥール・カンブランもその一つです。ブドウ畑は日当たりのよい粘土石灰質土壌にあります。非常に水はけも良く、これら全ての好条件がブドウを完熟した状態で収穫することを実現させ、まさに肥沃で無限の可能性を秘めたテロワールと言えるでしょう。
THE VINIFICATION AND THE CELLAR
THE VINIFICATION AND THE CELLAR
カステル・ファミリーはシャトー・ラトゥール・カンブランのブドウ畑面積を3倍に広げました。それに伴い、醸造施設や樽貯蔵庫も同じく大規模な投資がされました。このドメーヌで収穫されるブドウは繊細なため、その個性を生かすように醸造は優しく行われます。
Behind the scenes
ポール・アンリ・パルランジュが2006ヴィンテージよりシャトー・ラトゥール・カンブランの醸造責任者です。カステルシャトーの最も若い管理者の中の一人です。控えめな性格で、テロワールの魅力を最大限に引き出すことを考えています。彼は、シャトーが目指すべき目標に関しては明確なビジョンを持っており、理想のワインを尋ねると矢継ぎ早に次のような答えが返ってきます。「濃厚で、深く美しい色調、バランスの良い樽由来のロースト香」。品質向上を追求し続けるポール・パルランジュは、銘醸としてのブランドを確立しつつあるこのシャトーを知らしめるべく日夜、努力を重ねています。「偉大なワインの仲間入り」を果たすために。
ボルドーワインのスペシャリストでもあるアラン・レイノー氏がポール・アンリ・パルランジュにこのシャトーの醸造を指導しています。アラン・レイノー氏はポムロールの Chateau La Croix de Gay ( シャトー・ラ・クロワ・ド・ゲイ)やサンテミリオンのグランクリュ Chateau du Parc(シャトー・デュ・パーク )のオーナーでもあります。彼のワインに対する専門的なノウハウは、ナパ ヴァレーのles Domaines Golgin(ドメーヌ ゴルジン)をはじめ、業界の世界中の人々の注意を集めています。同氏は1994年から2000 年までユニオン・デ・グランクリュ・ド・ボルドーの会長を努め、現在は Cercle de la Rive Droite(右岸ワイン協会)の創業者兼会長でもあります。