シャトー・トゥール ベルヴューは、19 世紀に建立された荘厳な石組みをもとに近代的に修復されたシャトーを中心に広がっています。 シャトーはメドック地区に残る歴史的遺産の至宝であり、まわりには美しい池に飾られた素晴らしい公園を有しています。 もともとこのドメーヌは50ha の土地を開拓したドュペリエ・ド・ラルサン男爵の所有地でしたが、1971 年この地をカステルファミリーが取得し、大規模な耕地の整理統合及び近代化に着手しました。 アルサン村とジロンド川に挟まれ、河口に向かって広がる緩やかな傾斜地帯の美しいテロワール・・・この地域のブドウ畑は大変素晴らしい地理的恩恵を受けています。 「偉大なワインを作るためには、まず、半島のブドウ畑は川を見渡せる位置になくてはならない。」という言い伝えにも表れているように、この地理的特権はそもそもメドックのグラン・ヴァンだけに許されたものと言えるでしょう。
Haut-Médoc
Château Tour Bellevue
シャトー・トゥール ベルヴュー
2021
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2021年は、涼しい⽇と穏やかな⽇が交互に訪れる早い冬でした。 4 月には前例のない霜が降り、収穫量は減少しました。春は⾮常に雨が多く、その後、夏はゆっくりと始まり、全体的に涼しくなりました。9 月の終わりには雨が続き、メルローを収穫しました。その後、明るい⽇差しが続き、カベルネ ソーヴィニヨンが良い状態で収穫することができました。
The tasting notes
濃いカーマイン色。香りは、ココアの香りがほのかに漂います。⼼地よいフルーティーな複雑さが表現されています。味わいは、ひき締まったタンニンとジューシーなボディに支えられています。全体として、良好なバランスが保たれていますが、一定の⼒強さも感じられます。後味の⼒強い特徴は、ワインの産地であるテロワールを反映しています。
— FOOD/WINE PAIRINGS :
子羊、鴨、アントルコート、様々なジビエ、ソースやシチューの料理、熟成チーズ。
— AGING POTENTIAL :
すぐに楽しめますが、2~10年の熟成もお勧めです。
— SERVE :
1時間前に開栓。17℃が理想的。
Technical details
栽培面積:5ヘクタール
栽培密度:9.600本/ヘクタール
土壌:砂礫質
品種:メルロー 50%、カベルネ・ソーヴィニヨン 47% 、プチ・ヴェルド 3%
熟成:1年前の樽/30%、2年前の樽/30%、ステンレスタンク/40%
ブドウの房の風通しを良くすることで、うどんこ病などの病気の発生と蔓延を防止しています。
メルローは、アルコール度数が⾼い場合でも対応できる樽で熟成されました。
カベルネ ソーヴィニヨンは、発酵開始時に徹底的な抽出作業を行い、発酵後に 27〜28°C でマセレーションを行うという伝統的な方法で醸造されます。 マセレーション温度を調整し、苦味の抽出をコントロールします。
THE VINEYARD
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THE VINEYARD
このシャトーの大きさは、ブドウ畑・森・公園を合わせて240ha に及びます。 ここに居 を構えるピエール・カステル会長は「偉大なるワインに必要不可欠なことは、まず上質の ブドウを作ること」という確信を得ました。この目標のもと、密度の高い栽培(1ha あたり 9,600 株)、短い剪定、摘芽、ヴァンダンジュ・ヴェルトに留意しました。 この場所のブド ウ品種と、粘土質や砂利を多く含む地質やなだらかな丘を主体にした地形は、この Haut-Medoc Cru Bourgeois ワインに女性的なキャラクターと独特な個性を与えています。
THE VINIFICATION AND THE CELLAR
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THE VINIFICATION AND THE CELLAR
シャトー・トゥール ベルヴューの自慢は、熟成や最終的なアセンブラージュ( ブレンド) に使われる オーク樽で埋め尽くされた美しいシェ( 貯蔵庫) を擁していることです。 近年、温度 調節機能を装備したステンレスタンクが加わりました。 また建物の中心地には、とりわ け美しい現代的なステンドグラスと彫刻で飾られた素晴らしい樽貯蔵庫が存在します。 この贅沢な環境の中に納められた1,600 本のオーク樽によって、シャトー・トゥール ベルヴューのワ インはゆっくりと時を重ねながら数ヶ月の長きにわたって熟成されていきます。
Behind the scenes
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非常に謙虚な性格の持ち主、それがメー トル・ド・シェ、ブルーノ・テイシエです。 23 歳からこのシャトー一筋で働く彼はそ の技術を認められ、40代でシャトー・トゥール ベルヴューの総責任者になりました。 目的に向かって一直線に進む彼が常に念頭に置いていることは、シャトー・トゥールベルヴューの真髄に忠実であること、そして、優美さを求めつつアッセンブラージュの際に細心の注意を払いながらワインをセレクトすることです。 また、彼がもっとも魅かれるのはブドウの収穫で、彼にとってはまさに「幻想的な瞬間」なのです。
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2007 年ヴィンテージからワインコン サルタントのアントワーヌ・メドゥヴィ ル氏が醸造と熟成の指導に加わりま した。 メドゥヴィル氏はメドックワイン のスペシャリストで、特にマルゴー、 ムーリス、リストラック各村のテロワー ルを熟知しています。 著名なシャ トー・ラベゴルスやシャトー・フォン レオー、シャトー・オーマルビュゼの 醸造にも携わり、自身もシャトー・フ ルール・ラモットの共同所有者でもあ ります。