シャトー・トゥール ベルヴューは、19 世紀に建立された荘厳な石組みをもとに近代的に修復されたシャトーを中心に広がっています。 シャトーはメドック地区に残る歴史的遺産の至宝であり、まわりには美しい池に飾られた素晴らしい公園を有しています。 もともとこのドメーヌは50ha の土地を開拓したドュペリエ・ド・ラルサン男爵の所有地でしたが、1971 年この地をカステルファミリーが取得し、大規模な耕地の整理統合及び近代化に着手しました。 アルサン村とジロンド川に挟まれ、河口に向かって広がる緩やかな傾斜地帯の美しいテロワール・・・この地域のブドウ畑は大変素晴らしい地理的恩恵を受けています。 「偉大なワインを作るためには、まず、半島のブドウ畑は川を見渡せる位置になくてはならない。」という言い伝えにも表れているように、この地理的特権はそもそもメドックのグラン・ヴァンだけに許されたものと言えるでしょう。
Haut-Médoc
Château Tour Bellevue
シャトー・トゥール ベルヴュー
2014
![Tour Bellevue_btl](/uploads/2020/01/tour-bellevue_btl.png)
寒く、湿度の高い初期。暑く、日差しの強い夏の終わりから秋の始め。これら『2つの気候』は2014年ヴィンテージに個性を与えました。早めの発芽、6月上旬にメルローとカベルネの開花、7月の終わりから8月にかけて葉の摘み取り。ブドウの成熟は遅めでしたが、均質で、よくまとまったものでした。本年の質の高いブドウによるワインの醸造は、造り手にとって大きな悦びでした。ふくよかな果実味のメルローと太陽をいっぱい浴びたカベルネは、深い色合いと力強い味わいをもたらしました。
The tasting notes
色合いは、濃い深紅色です。香りは豊かで、果実味の複雑さが広がり、カカオのニュアンスも感じ取れます。味わいは、タンニンと熟した果実味が印象的です。力強さもある、バランスの取れた美しいトーン。個性ある味わいが続きます。
— FOOD/WINE PAIRINGS :
子羊、鴨、リブロース、ジビエ、各国料理、ソース添え料理、熟成チーズなど。
— AGING POTENTIAL :
すぐに楽しめますが、2~10年の熟成もお勧めです。
— SERVE :
1時間前に開栓。17℃が理想的。
Technical details
栽培面積:5ヘクタール
栽培密度:9.600本/ヘクタール
土壌:砂礫質
品種:メルロー 75%、カベルネ・ソーヴィニヨン 25%
シャトーのホームページ
THE VINEYARD
![Ch Tour Bellevue - vineyard](/uploads/2020/01/ch-tour-belle-vue-vineyard.jpg)
THE VINEYARD
このシャトーの大きさは、ブドウ畑・森・公園を合わせて240ha に及びます。 ここに居 を構えるピエール・カステル会長は「偉大なるワインに必要不可欠なことは、まず上質の ブドウを作ること」という確信を得ました。この目標のもと、密度の高い栽培(1ha あたり 9,600 株)、短い剪定、摘芽、ヴァンダンジュ・ヴェルトに留意しました。 この場所のブド ウ品種と、粘土質や砂利を多く含む地質やなだらかな丘を主体にした地形は、この Haut-Medoc Cru Bourgeois ワインに女性的なキャラクターと独特な個性を与えています。
THE VINIFICATION AND THE CELLAR
![Ch Tour Bellevue - vinification](/uploads/2020/01/ch-tour-belle-vue-vinification.jpg)
THE VINIFICATION AND THE CELLAR
シャトー・トゥール ベルヴューの自慢は、熟成や最終的なアセンブラージュ( ブレンド) に使われる オーク樽で埋め尽くされた美しいシェ( 貯蔵庫) を擁していることです。 近年、温度 調節機能を装備したステンレスタンクが加わりました。 また建物の中心地には、とりわ け美しい現代的なステンドグラスと彫刻で飾られた素晴らしい樽貯蔵庫が存在します。 この贅沢な環境の中に納められた1,600 本のオーク樽によって、シャトー・トゥール ベルヴューのワ インはゆっくりと時を重ねながら数ヶ月の長きにわたって熟成されていきます。
Behind the scenes
![B_Tessier_04](/uploads/2020/01/b_tessier_04.jpg)
非常に謙虚な性格の持ち主、それがメー トル・ド・シェ、ブルーノ・テイシエです。 23 歳からこのシャトー一筋で働く彼はそ の技術を認められ、40代でシャトー・トゥール ベルヴューの総責任者になりました。 目的に向かって一直線に進む彼が常に念頭に置いていることは、シャトー・トゥールベルヴューの真髄に忠実であること、そして、優美さを求めつつアッセンブラージュの際に細心の注意を払いながらワインをセレクトすることです。 また、彼がもっとも魅かれるのはブドウの収穫で、彼にとってはまさに「幻想的な瞬間」なのです。
![A_medevile01 (2)](/uploads/2020/01/a_medevile01-2.jpg)
2007 年ヴィンテージからワインコン サルタントのアントワーヌ・メドゥヴィ ル氏が醸造と熟成の指導に加わりま した。 メドゥヴィル氏はメドックワイン のスペシャリストで、特にマルゴー、 ムーリス、リストラック各村のテロワー ルを熟知しています。 著名なシャ トー・ラベゴルスやシャトー・フォン レオー、シャトー・オーマルビュゼの 醸造にも携わり、自身もシャトー・フ ルール・ラモットの共同所有者でもあ ります。