プリニャック・アン・メドックに位置するこのシャトーの歴史は、ルスパールの領主がこのドメーヌを所有していた16 世紀にまで遡ります。現在のシャトーはブドウ栽培に力を入れるため、1856 年にセヌレ氏が建造しました。1935年に当ドメーヌはスペイン軍将校のデル・インファンタド公爵とフランカヴィラ氏に買い取られ、ブドウ栽培は行われなくなります。そして1973 年、カステルファミリーがこの土地を購入し、ブドウ栽培が再開されます。これと期を同じくして、大規模な改修工事も進められました。今日、シャトー・トゥールプリニャックはメドックでも最大級の広さを誇るドメーヌと、ブドウの品質を向上させるよう設計されたブドウ畑を所有するに至っています。

Médoc

Château Tour Prignac

シャトー・トゥールプリニャック

2022

Ch Tour Prignac 2022_btl

塔で飾られたシャトー・トゥール・プリニャックは、1973年にカステル・ファミリーに加わりました。 それはメドック最大の単一ブドウ畑で、144ヘクタールに及びます。 穀物、干し草、森林など、多様なポリカルチャーが行われています。
冷涼で最北端のテロワールで、平野には砂質土壌、丘陵には粘土質土壌があります。1ヘクタールあたり7,800本の高密度植栽で、AOC基準(5,000本)を大幅に上回っています。144ヘクタールのブドウ畑には、24%のアグロエコロジカルインフラがあり、生物多様性のホットスポットです。

The tasting notes

ルビー色で、濃く鮮やかです。 果実味が強く、非常に繊細なオークの香りが果実をサポートします。砕かれたイチゴのノートがブーケを完成させます。 濃厚でリッチでありながら、フレッシュさも感じることができます。口の中で心地よい余韻が続きます。

— FOOD/WINE PAIRINGS :

自家製テリーヌ、タイムを添えたラムラック、カブ添え鴨、上質なグリルビーフ、ソースやブルーチーズを使った料理

— AGING POTENTIAL :

いますぐに飲むことが出来ますが、3 ~ 8年の熟成もおすすめです。

— SERVE :

1時間前に開栓、14℃ ~ 17℃が理想的

Technical details

栽培面積:144ヘクタール
栽培密度:7,800本/ヘクタール
土壌:粘土石灰質、砂利質
品種:カベルネ・ソーヴィニョン 55%、 メルロー 44%、プティ・ヴェルド 1%
熟成:温度調節されたステンレスタンクで8ヶ月間熟成

・CRU BOURGEIOS

・テラヴィティス認証
・HVE認証

the vineyard

the vineyard

所有地の総面積は、ブドウ畑の他に林や草地を含め300ha に及びます。ヤニック・ゲイの指導のもと、ブドウ畑が再整備されて植栽密度も上げられ、2003 年ヴィンテージより最適条件下でブドウ栽培が行えるようになりました。147ha のブドウ畑では、1ha あたり7,200 本という植栽密度を可能にしています。完璧な成熟を迎えられるよう、カベルネ・ソーヴィニヨンは最も暖かく条件の良い区画に植え直されました。素晴らしい個性をもった粘土石灰質土壌のテロワールが、ブドウを非常に上質なものに育ててくれています。

THE VINIFICATION AND THE CELLAR

THE VINIFICATION AND THE CELLAR

当シャトーの醸造所は近代設備を完備しています。ステンレスタンクは低温・高温ともに温度コントロールが可能で、テロワールやブドウ品種の特徴を引き出してより繊細な風味に仕上げるために、タンクはブドウ畑と近い温度で管理されています。1,400hlを超える容量を持つ2つのブレンドタンクでは正確に均一なワインを造りだしています。ここではメドックの伝統的製法を鑑みた上で、テクノロジーを駆使した醸造が行われています。その後はフルーティさと樽香のバランスを見ながらフレンチオークの樽にて10~14ヵ月の熟成が行われます。ここでのワイン造りは、全て繊細かつ精密に行われています。

Behind the scenes

Vanessa_Trouy

セラー マスター:ヴァネサ・トゥルイ

L_Mazubert

テクニカル ディレクター:レア・マズベール