カストル・ジロンド村にあるシャトー・フェランドゥは、もとはこの地の領主の館で、19 世紀末に改築された美しい建物です。このドメーヌの歴史は古く、紀元前1 世紀にはカストル村にローマ人が駐在していたことから、その頃から多くの人々が往来する大規模な集落があったと考えられます。シャトー・フェランドゥは、多くの傑出した人物が城主として名を連ねています。カステルファミリーは、当時の城主デルノー提督から土地を借り受け、16 年間経営にあたった後、1992 年にこのシャトーを買い取りました。最高の品質を追求し続けるシャトー・フェランドゥでのワイン造り。その姿勢と造られたワインの質が評価され、当シャトーは世界的な名声を勝ち取り、厳選されたメンバーのみが加入を許されるユニオン・デ・グラン・クリュのメンバーとなることができました。
Graves
Château Ferrande / Blanc
シャトー・フェランドゥ / 白
2024

カストレ・シュル・ジロンドに位置するシャトー・フェランドウは、荘厳な杉並木と多様な庭園に囲まれています。カステルファミリーは、その並外れたテロワールの品質に惹かれ、1992年にこのワイナリーを買収しました。グラーヴ地方のギュンツィアン期に形成された独特な砂利質の土壌が、ワインに力強さとエレガンスを与え、また、醸造所への近代的な投資が生産の最適化に貢献しています。ユニオン・デ・グラン・クリュの一員であるこのシャトーの、特徴的な黄色いラベルは、その高い名声の象徴となっています。
The tasting notes
このワインは、緑色の光沢を持つ明るく淡い黄色で、見る人を魅了します。香りは、白い花、桃、青リンゴ、ライムの調和の取れたブーケを放ち、パイナップルやマンダリンの皮のような繊細なエキゾチックなタッチが感じられます。味わいは、生き生きとして正確で、よくコントロールされた酸味がもたらす素晴らしいフレッシュさが広がります。長く続く塩味のあるフィニッシュは、柑橘系の香りと爽やかなハーブのニュアンスとともに、素晴らしい純粋さを明らかにします。
— FOOD :
アペリティフとして、貝類、甲殻類、コリアンダー風味のアカザエビのタルタル、上質な魚、白身の肉、そして上質なブリーチーズなどによく合います。
— AGING POTENTIAL :
すぐに楽しめますが、冷暗所に寝かせて2~7年の熟成もお勧めです。
— SERVE :
8~13度が理想的
Technical details
栽培面積:7.5ヘクタール
栽培密度:9,600本/ヘクタール
品種:ソーヴィニヨン・グリ 40%、セミヨン 36%、ソーヴィニヨン・ブラン 24%
THE VINEYARD

THE VINEYARD
グラーヴ地区の中央に位置するシャトー・フェランドゥのブドウ畑。94 ヘクタール(赤ワイン用89 ヘクタール、白ワイン用5 ヘクタール)の畑はグラーヴ地区特有のテロワールです。たとえば、土壌はおもに砂と砂礫で構成されていますが、地表には大き目の小石が多くみられます。きわめて水はけが良く夜も高温なため、果実の成熟が早く、エレガントで個性をもったワインを造ることができます。1 ヘクタールあたり9,600 本と非常に高い植栽密度で栽培されるブドウからは、香り高く繊細で、かつ濃厚なワインが作られます。
THE VINIFICATION AND THE CELLAR

THE VINIFICATION AND THE CELLAR
シャトー・フェランドゥでは、ワインの熟成に適した近代的な醸造施設が整備されています。グラーヴのテロワールで丁寧に育てられ、収穫されたブドウの長所を最大限に引き出すべく、ブドウのデリケートさを考慮した圧搾プレスや、最新の温度管理システムを備えた高性能のステンレス製タンクが使用されています。新樽・使用済み樽・ステンレスタンクを使って、8 か月間、12℃ほどの温度で熟成を行います。
WINEMAKER

このシャトーの経営管理者でありワインの監修者でもあるマルク・マントナにとって、シャトー・フェランドゥは第2 の自分自身のようなものだと言います。銘酒を生み出すと同時に非常に気難しいこのテロワールを理解し、使いこなそうと、もう何年過ごしてきたのでしょう。「テロワールの特徴をよく反映するワインを造ろう。すっきりとしていてフレッシュかつエレガントで、そして美味しい料理と相性の良いワインを。」と自分自身に言い聞かせて毎年ワイン造りをしています。経験豊富で細部にも神経を尖らせてワイン造りをする彼は、バランスのとれたワインのデリケートさを誰よりもよく知っています。そんな彼だからこそ、ブドウ栽培の極意を会得し、芳醇で上品な素晴らしいワインを造りだすことができるのです。